このブログでは市販ルアーの塗装が誰でもできるように説明していきます。
ルアーリペイントをこれから始めてみたい方向けのスターター記事として公開しています。
つきましては、シリーズ編となっていますので最初にこちらをご覧ください。
それでは、今回はルアーリペイントの工程3「カラーリングについて」紹介していきます。
この記事はこんな方へ
・ルアーリペイント初心者の方
・エアブラシと缶スプレーで悩んでいる方
・基礎的なカラーリング方法を知りたい方
これまでは下準備として「剥離・研磨方法」や「ホログラム貼り・メッキ塗装方法」などをピックアップしてきましたがようやくカラーリングについてです。
※また「剥離・研磨方法」「ホログラム貼り・メッキ塗装」につきましては別記事で紹介しています。
ルアーリペイントでのカラーリングの基礎を確認しよう
ルアーリペイント工程
大まかな工程として、それぞれ工程ごとに記事がございます。
ルアーリペイント工程
①剥離・研磨
↓
②ホログラム貼り
↓
③カラーリング
▶︎今回の記事
↓
④コーティング(トップコート)
この4工程でルアーリペイントを行なっていきますが今回は「カラーリング」について。
カラーリングはエアブラシ、または缶スプレーなど自分の手以外のものを使用していきますので腕が問われてきます。
興味ある工程は参考にして見てださいね!
エアブラシとスプレーどっちがいいの?
間違いなくエアブラシです。
缶スプレーは値段以外どう頑張ってもエアブラシに勝てません・・・
私も当初は缶スプレーで行っていましたが塗料の粒子が大きいので荒い塗装になってしまいます。
塗装とはこのようなものだとスプレーを使い込んでいましたのでエアブシを初めて使った際は感動でした(笑)
そして缶スプレーは調節ができないので無駄に塗料を使ってしまう点も。
一方でエアブラシは塗料の粒子が細かいので初めて使う方でも簡単に粉のように綺麗な塗装ができます。
これによってグラデーションが誰でも簡単に表現することが可能となります。
例えばこのようなカラーも可能です。
オーダー用サンプルカラーになりますが上級者でなくてもこのくらいなら簡単にできる点はエアブラシの長所です。
ただ、どちらも塗り方は同じで基本的なマニュアルがありますのでこれから順を追って説明していきます。
どっちがいいの?
・間違いなくエアブラシ
綺麗な色にするにはベースカラーが大切
ベースカラーと聞いて何それ?と思った方も多いのではないでしょうか。
ベースカラーとは?
ベースカラー=下地カラー
ルアーを剥離してクリアにしますがその上からカラーリングしても綺麗なカラーにはなりません。
ベースカラーを吹き付けてから好みの色を乗せます。
と言われてもイメージつきませんよね(汗)
例えばこちらはシルバーベースとホワイトベースのオレンジです。
シルバーベースは暗いリアル系な印象です。
一方でホワイト系は明るい蛍光色な印象を受けます。
基本はホワイト、シルバーのベースカラーでOKです。
さらに突きつめていくと数色をベースカラーにする場合もあります。
カラーリングは奥がとても深いのです!
もちろん、カラーに正解はありませんので人それぞれでOKです!
ちなみにブラックベースはメッキ塗装によく使いますので参考までに。
では、基本的なことを確認したところでここからカラーリング方法を詳しく説明していきます。
ベースカラーまとめ
・ベースカラーがないと色が引き立たない
・蛍光色には、ホワイトベース
・リアル系カラーには、シルバーベース
【ルアーリペイント】エアブラシやスプレーでのカラーリング方法
ルアー塗装テクニック公開
先ほども触れましたがベースカラーはとても重要です!
もう一度確認で主な用途についてはこのようなイメージです。
ポイント
シルバーベース→ベイト系カラー
ホワイトベース→蛍光系カラー
ブラックベース→メッキ系カラー
【ルアー塗装】テクニック1
このようにシルバーをベースカラーにすることによってナチュラル感、ベイト感をより引き立てることができます!
ホワイトよりは暗めな色合いになってしまいますが、
「シルバー+ブルー」「シルバー+グリーン」などはとても相性が良いのでぜひ試して見て下さい。
【ルアー塗装】テクニック2
この場合ルアーの顔とベリー(下)をホワイトベースにして、ボディーはクリアカラーを使用しています。
この手順
①ベースカラーは、ホワイト
②蛍光イエローでボディーを吹く
③背はスカイブルー(写真下)、グリーン(写真上)でカラーリング
④腹はオレンジに吹いていく
⑤マスキングをしてカラーリング
※このような塗装テクニックは別記事で公開していきます!
このようにホワイトベースにすると明るいカラーリングが可能です!
特にシーバスやバスルアーでは鉄板のマットカラーはホワイトベースが基本になりますので是非挑戦してみて下さい!
【ルアー塗装】テクニック3
この手順
最後にこのようなメッキ塗装について触れていこうと思います。
この記事ではエアブラシで吹く方法を推奨していますがホログラムのように側面への「アルミ貼り」といった方法もあります。
ただ、メッキにするならルアー全体をメッキに仕上げたいですよね。
そこでエアブラシを使用したメッキ塗装の手順を簡単にご説明します。
詳しい手順とメッキ専用塗料についてはコチラの記事に記載してありますのでご覧いただければ幸いです!
こちらの記事から
【ルアー塗装】テクニック4
例えばこのような時。
側面のホログラムをクリアピンクで吹きつけました。
このようにホログラム自体にカラーリングを施したい場合はクリア塗料を使用して塗装していきます。
クリア系カラーでないと、ホログラムが濁ってしまいます。
一見難しそうに見えますがエアブラシで誰でも簡単にできますのでご参考までに。
あえてホログラムを濁らせたい場合は蛍光カラーやホワイトを使うなど工夫してみて下さい。
【ルアー塗装】パールや銀粉を使用してさらに幅広く
例えばこのルアーは最後にパールを吹き付けています。
ホログラムを使用しなくてもパールや銀粉塗料で違った色合いにすることも可能です!
これはエアブラシの特権といっても良いかと思います!
ただ、粒子が大きいので空気圧力が高いコンプレッサーにエアブラシの口が調節できるものを推奨します。
※低圧ですとエアブラシからパール塗料が出ないなどありますのでその場合はうすめ液で塗料を薄めるなどしましょう。
100均などでマニキュアを塗ってからカラーリングする方もいますが表面がデコボコになるのであまり好きではありません。
その他にも様々なパール塗料やホログラム塗料がありますので自分好みのものを見つけて見て下さい!
→パール塗料一覧
エアブラシの洗浄方法(うがい)
最後にエアブラシを使用するにあたっての注意点。
注意点
吹き付けるカラーを変える際は必ずうがい洗浄しましょう。
この作業をしないと現在使用していた色と次に使用する色が混ざってしまいます。
エアブラシでの洗浄で「うがい洗浄」と言われている洗浄方法を紹介して終わりたいと思います。
エアブラシのうがい洗浄
①エアブラシに洗浄液を入れます
②エアブラシの口を指で塞ぎます
③指で塞いだ状態でエアブラシを吹いて下さい
(ガラガラ・・・・うがいをしますw)
何かが詰まってしまった際も有効な方法です!
以上でルアーリペイントのカラーリング方法を終わりますが初めての方はもちろん、すでにリペイントをされている方も参考にしていただけると幸いです。
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