この章では、初心者の方でも市販のルアーと同じクオリティが出せるような塗装方法をご紹介してきました。
・・・ルアーリペイントを始めてみたい・・・
そんな方はこちらの章で道具や大まかな方法を紹介していますのでご覧ください。
この記事は、
こんな方へ
- 初心者の方
- 基礎的な塗装の知識を知りたい
- 基礎的なトップコートが知りたい
まず始めに、私は今回ご紹介するトップコート方法を行っていません。
今回ご紹介する方法はウェブ上で転がっている、一般向けの基本的な方法です。
今行っているトップコートノウハウは別記事で書いております。
さて、この工程はルアーリペイントにおいて最後の工程です。
ここまでの章でカラーリング終えて、ルアーの外観は終了です!
このまま使用してしまうとフックや魚の歯一撃でせっかく出来上がったルアーがボロボロになってしまいます。
その為にコーティングを行います。
この作業をして全工程終了となりますので是非丸パクリしてください。
【ルアーリペイント】基礎的なトップコート方法を紹介
ルアーリペイント工程
まずは初めてこの記事④をご覧になった方向けにルアーリペイントでの大まかな工程を確認します。
記事①〜④を順にご覧いただいた方は飛ばして先に進んでください。
ルアーリペイント工程
摩擦・研磨
↓
ホログラム貼り
↓
カラーリング
↓
コーティング(トップコート)
今回の記事
それぞれ工程ごとに紹介していますので興味ある記事があればご覧ください。
ではでは、トップコートについて詳しく確認していきます!
トップコートの意味と役割
そもそもトップコートとは?
トップコートとは
コーティング=トップコート
この記事ではトップコートと称していきますのでご了承ください。
そんなトップコートですがルアーリペイントの工程において最も重要な作業です。
・時間がかかる工程が①「剥離・研磨」
・最も集中力が必要な工程が④「トップコート」
先ほども紹介した通り、トップコートはフックや歯で傷つかないようにするコーティングです!
トップコートには大きく分けて「一液トップコート」「二液トップコート」のに2種類があります。
難しそうな言葉ですが文字通りです。
・1種類の溶液でコーティングをする(一液)
・2種類以上の溶液を混ぜてコーティングする(二液)
内容はこれから詳しくご紹介していきます。
ルアーリペイントのトップコート方法
一液トップコートと二液トップコートのやり方としての違いは以下の通りです!
一液と二液の違い
・一種類の溶剤でコーティング、二種類以上の溶剤を混ぜてコーティング
・一液トップコート:簡単、開封硬化する
二液トップコート:手間、開封硬化しない
【ルアーリペイント】一液トップコート方法
一般的に一液トップコートはとても簡単なので入門者向けな作業になります!
イメージしやすいものとしてはどぶ漬けです。
粘度が高いですがエアブラシで吹き付けOKです。
瓶に入ったウレタン溶剤にルアーを突っ込むだけの簡単作業です。
ドブ漬けと聞いて新品ルアーのコーティングとして行っている方も多いと思いますが同じ作業となります。
しかし、塗装ルアーをどぶ漬けする場合は「色止め」という作業が必要になります。
一液トップコート:色止め方法
そんなわけでドブ漬けの場合、色止めという作業が必要になります。
色止めなしでドブ漬けをするとカラーリングした繊維を全て崩して色が流れます!
色止めをせずに行うと、ここまでの作業が水の泡となります。
このような事がないようにどぶ漬けをする場合、色止めを必ず行って下さい!!
色止めはいくつか方法はありますが一番簡単な方法はドブ漬け前に「水性ニススプレー」を吹きつけるだけです。
・色止め→乾燥→ドブ漬け→完成といった流れで行います。
簡単ではありますが、
反面デメリットが多いことも抑えておいて欲しいので下記にまとめました。
メリット
・簡単
※個人的にはコレだけです。
デメリット
・量が少ない
・値段が高い
・表面が汚い
・強度がない
・開封するとすぐに硬化が始まる・・・など
※デメリットがかなり多い事が個人的なドブ漬けの印象です。
【ルアーリペイント】二液トップコート方法
では、次に二液トップコート方法を紹介します!
二種類以上の溶剤を混ぜてエアブラシで吹くのですが「強度」「仕上がり」が格段に違います。
実際にどのような溶剤を混ぜるのか。
2液の種類
①セルロースセメント+シンナー(アノン)
②ウレタンクリア+シンナー+硬化剤
一般的な2液トップコートの方法は上記になります。
今回は①セルロースセメントでのトップコートをご紹介します。
セルロースセメント原液で吹く場合、繊維を壊して先ほど紹介した「色流れ」が発生します・・・。
色流れ防止対策として、「シンナー(アノン)」という溶剤で希釈して使用します。
アノンで薄めるとはいえ、一度に多くの量をエアブラシで吹き付けてしまうと色流れが発生します。
その為、二液トップコートは吹き付ける量の調節が大切で数十回に分けましょう。
二液トップコート注意点
量の調節の他に湿度も大切なポイントになります。
重要ポイント
①吹き付け量
②湿度
湿度が高いと「白化」という現象が起きます。
ご存知の通りでトップコートは数十回に分けて吹いていきます。
その際に半乾きで上から次のトップコートを行うとこのように白く濁ってしまいます。
逆に湿度が高い場合であっても、きちんと乾燥させて次のトップコートを行えば白化は起きません。
下記が白化してしまった場合の対処法です。
白化した場合の対処法
※このやり方は応急処置なので過信しないように。
・すぐにシンナーを吹き付ける
・すぐにアイロンで温める
二液トップコートは難しい反面、とても綺麗に仕上がります。
はっきり言います。どの作業も面倒です。
ルアーメーカーは実際にこの作業をしていのか?
していません。
実は基本的なことは同じですがもっと簡単な溶剤やテクニックで行っています。
真似したい方は別記事で特別公開しています。
トップコートまとめ
では、今回はルアーリペイント最後の段階である「トップコート」について紹介しました。
トップコートでのミスはここまでの全て作業をゼロにしてしまうので慎重に行うようにしましょう!
余談ですがセルロースセメントは樹脂ルアーとの相性が悪いです。
セルロースセメントはハンドメイドルアーに使用される事が多い溶剤です。
他にも色々面白い記事がありますので是非読み漁って、ルアー塗装を楽しんでください!
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