今回はルアーリペイントについて。
いつもご覧いただいている方はご存知かと思いますが私自身、このホームページにてルアーリペイントの依頼をお受けしております。
ルアーリペイントと聞いて難しそうと思われる方も多いかと思いますが実は道具さえあれば勉強も必要なし、誰でも簡単にできる作業ですので是非試してみて下さい♪
そんなルアーリペイントを始めてみたい方へ少しでも力になれればとこの記事を書いていきます。
まずは一般的な入門者向けのルアーリペイント方法を紹介して徐々にテクニックなども公開できればと思っておりますので順に記事をご覧いただければ幸いです!
一般的なルアーリペイント方法をマスターしよう
ルアーリペイント作業環境
まずは作業環境から。
特にルアーリペイントではシンナー類を使用することから換気などの作業環境がとても重要です!
防毒マスクを着用するなどして人体に悪影響がないように心がけて下さい!
特に室内塗装の場合は見えずともさまざまな部分に塗料が付着していますので次の日寝て起きたら頭が痛い・・・。
なんてこともありますので注意して下さい!
室内の場合はコチラのエアブラシ専用のダクト付き塗装ブースがあると吹いた塗料を吸い込んでくれるので便利かと思います。
ルアーリペイント道具
始めてリペイントをする際はどの道具が必要なのか迷う方も多いかと思います。
大きく分けて3つ必要な道具があります。
ポイント
・エアブラシ
・コンプレッサー
・塗料
今回の記事は全て揃えていることを前提で書いていきますのでまだ揃えていない方はコチラの記事をご覧ください!
各項目のルアーリペイント入門者おすすめの道具を紹介しています♪
一般的なルアーリペイント工程
ここでは市販のルアーがボロボロになり、好きなカラーに復活させる作業を紹介していきます!
ルアーリペイントの工程は大きく分けて4段階。
ルアーリペイント手順
1.剥離・研磨
2.ホログラム貼り
3.カラーリング
4.コーティング
どのルアーもどんなカラーでも大まかにこの工程で作業していきます。
各工程ごとの詳しい方法や中級以上のテクニックは別記事で紹介していく予定ですので楽しみにしていて下さいね♪
ではでは、まずは剥離と研磨から!
①剥離・研磨
ボロボロなルアーを研磨しなくてはルアーリペイントは始まりません・・・。
ただ、研磨から始めるのはなく「剥離」をしてから研磨をします。
この「剥離」をすることによってボロボロになりながらも付着していた表面のコーティングやホログラムがハゲます!
そこから研磨すると一瞬でクリアにできます。
リペイントをされている方からするとあたり前かもしれませんが始めてルアーリペイントをする方はやりがちなミスですので剥離→研磨の順で行って下さい♪
じゃ、剥離ってどうやるの?
車の剥離剤を原液で使用するとルアーが割れます。
希釈して使用する方もいますが車の剥離剤はかなり値段が高いことがネックです・・・。
そこでコチラの燃料用アルコールを使用!
ルアーにキッチンペーパーを巻き、この燃料用アルコールで湿らせた状態でラップを巻きます。
しばらく時間をおくと剥離が完了します!
さらにこの燃料用アルコールの凄いところは新品ルアーで剥離作業をするとホログラムだけ残り、カラーだけを抜くことが可能です!
剥離が完了次第は耐水ペーパーなどを使用して、ぼろルアーならではの表面凹凸を無くし綺麗な状態にまで研磨していきます。
別記事で詳しくピックアップしていますのでコチラをご覧ください!
②ホログラム貼り
ルアーカラー種類として大きく分けて二種類あります!
マット系ルアーとホログラム系ルアー。
簡単に言えばホログラムの有無です。
この二種類がありますがここではホログラム貼りについて紹介します。
ホログラム貼りを行った人なら経験あるかと思いますがシワが出てしまいます。
どんなに綺麗に貼っても時間が経つとシワが出ていた・・・的なことがあります。
これはルアー側面が曲面な為、仕方なく後から修正が可能です!!
先ほど研磨の際に紹介した「耐水ペーパー」を使用してシワを強制的に潰します。
ルアーとホログラムの境界部を全て耐水ペーパーをかけるととても綺麗な塗装ができますので是非試してみて下さい♪
この辺も後日に別記事で紹介予定です。
コチラでは超おすすめなホログラムシートも紹介しますのでお楽しみに!
※一般的にルアーリペイントをされている方が使用しているものは専門メーカーOFFICE ACCEL ストレッチホロ が多いかと思います。
別記事でホログラム貼り方法やメッキ塗装についてピックアップしましたので興味ある方はどうぞ!
③カラーリング
次は実際にホログラムを貼ったルアーにエアブラシでカラーリングをしていきます。
カラーリングをしてからホログラムを貼るとホログラムの境界部が見えて安物に見えますので境界部を隠す意味でもホログラム→カラーリングを意識して下さい♪
ここからようやくルアーリペイント!!って感じになってきますね(笑)
ホログラムを耐水ペーパーで研磨すると白く濁るかと思いますがカラーリングをすると元通りになるので大丈夫です!
ポイント
ホログラム上やクリア系塗装→クリア系塗料
一般的なカラーリング→白を吹いてからカラー塗料
この後者は必ず意識して下さい!!
背中をチャートやマットオレンジなど透けさせないカラーリングがしたいことは多いはずです。
このような際にマット塗料をそのまま吹くのではなく、白をベースに塗ってからカラーを入れるととても綺麗な色を出すので試してみて下さい!
step
1ホワイトベース
もちろんホログラムを貼った場合のみ、ではなくマット塗装の場合も同様ですのでカラーリングをする際は必ず白でベースを作ってからお願いします。
step
2シルバーベース
もう一つのベースカラーとして、シルバーを用いたりもします。
シルバーベースにするとナチュラルカラーを際立たせる効果がありますので用途に応じて使い分けてみてください!
カラーリングについてはものすごく奥深いのでテクニックやエアブラシで吹く方法を数本に分けて記事を書いていきます。
④トップコート(コーティング)
カラーリングを終えてそこで終了かと思いきや最後にコーティングをしないとフックや魚の口ですぐにボロボロになってしまいます・・・。
この作業をトップコートと言いますが仕上げの作業なのでコーティングとここでは書いていきます。
初めてリペイントをやる方がつまづくポイントはここのトップコートです。
ネットには専門用語やだらけで易しい記事がありませんでしたのでここでわかりやすく紹介します。
コーティングの方法は二種類あります。
コーティング方法
・1液コーティング(簡単、雑)
・2液コーティング(手間、超綺麗)
step
1一液(ウレタンコート)
コチラは本当に簡単で出来上がりがとても早いので入門者におすすめ。
一液コーティングはドブ漬けと言われていてウレタンコートという液に漬けてコーティングをします。
一つの溶液しか使用していないので一液コーティングと言い、もう一方は二種類の溶液を混ぜるので二液コーティングと言います。
ルアーを買った際、傷つき防止のためにウレタンにドブ漬けをする方も多いかと思います。
その作業を三回ほど繰り返してルアー表面をコーティングしていくのが一液コーティングです。
ただ注意点がありますので必ず読んでください!!
(必須)注意点
カラーリングした完成寸前のルアーをドブ漬けすると色が全部流れます。
必ず「スプレー式水性ニス」で色止めをして下さい!!
※ここで「色止め」という専門用語が出てきましたがカラーリングしたものを薄膜で仮止めする作業をいいます。
この色止めをしないとウレタンコートがカラーの繊維をぶち壊して全部綺麗に流れてしまいます(笑)
ここまでの作業が水の泡ですので必ず行ってください!!
特にこの水性ニスで色止めする方法はなかなか裏技ですのでおすすめです♪
step
2二液(セルロースセメント+アノン)
もう一つのコーティング方法として二種類の溶液を混ぜて、エアブラシで薄く数十回重ね吹きしていきます。
最初の5回ほどは本当に薄い皮膜で吹いていかないとすぐに色が流れるので慎重に!!
ネットに易しく掲載されていないこの二液コーティングは確かに手間で面倒ですがやり方自体は簡単です。
でも、どの分量で混ぜれば良いのかわかりませんよね・・・
→自分の好みでOK(一般的にセルロ:アノン、2:1)
これだけ理解して下さい!
ポイント
セルロースセメントを希釈するものが「アノン」です。
※セルロが多ければ多いほど強いコーティングができますが色が流れる可能性があるのでアノンで希釈します。
私は1:1で希釈していて上手くやっているのでおすすめです。
色流れが怖い方は1:2でOKですがその分弱いコーティングになりますので少し頭に入れておいて下さい♪
これでOK!
あとは数十回に分けてエアブラシで気長にコーティングしていきます!
出来上がりはとんでもなく綺麗ですので毎度の如く感動ものです♪
もちろんコーティングも別記事でピックアップしますので簡単にはこのような手順で行っていきます。
私が使用しているセルロースセメントはコチラを参考にしてください!
また、詳しいやり方は別記事で記載していますのでご覧ください。
では、以上で大まかなルアーリペイント方法は終わりますが別記事で詳しいテクニックや簡単方法を紹介しますのでそちらの記事も是非参考にしていただければ幸いです。
また、ルアーリペイントのご依頼も承っておりますので興味がある方はお気軽にご相談ください。
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